III~次元上昇~
エリュシオンから強制的に脱出したソラとリンは、地球にも明晰夢の世界にも戻ることができずに虚無の世界をさまよう。ソラとリンの魂がエネルギーとして解体されようとするなか、かろうじて虚無の世界から救い出してくれたのは、二人のナイトスクールの親友であるレオであった。
レオの助けで地球に戻ったソラは、エリュシオンに出入りするための鍵を失くしたことに気づく。敵の部隊にティーグレを残したままエリュシオンを去ってしまったソラは、破滅へと向かう惑星に戻ることができなくなってしまったのだ。自らの愚かな行為に絶望しながら、ソラは地球でエリュシオンの絶望的な未来を想像するしかなかった。
虚無の世界で受けた意識へのダメージと鍵を失ったという絶望感により、心を病んだソラは不眠の日々を過ごす。しかし、苦しみながらも時間をかけて心の傷を癒し始めたソラは、虚無の世界から救ってくれたレオの助けを求めて明晰夢の世界を再訪する。明晰夢の世界でソラは、レオから自分とティーグレについての驚愕の事実を知らされることになる。そして、一度しか使用することのできない、失った鍵を取り戻す方法をレオから教えられる。
ソラが去ったあとのエリュシオンは、暗黒の時代を迎えていた。全面戦争に突入したエリュシオンをかりそめの平和に導いたのは、ダークサイドに屈したティーグレとホワイトの二人だった。恐るべき特殊能力を有する双子は、恐怖と絶望で惑星を支配しようとしていた。剣の守り手たちは命を狙われ、エリュシオンのために立ち上がったラ・ルーの一族も、ティーグレたちのパワーによって全滅の危機に瀕していた。
エリュシオンの現状を知ったソラは、自責の念に押し潰されそうになっていた。もう一度鍵を取り戻してエリュシオンに戻るために、ソラは究極の選択を迫られることになった。エリュシオンに戻ることは、リンの命を巻き込むことになるからだ。しかし、意外な人物がソラの決断を後押しすることになる。
エリュシオンに戻ることを後押しした人物とは?
リンと剣の守り手たちの運命は?
ソラとティーグレとに関わる驚愕の事実とは?
そして、ソラとリンだけに知らされたもう一つの予言とは?
この第3部で全ての真実が明らかにされ、次元上昇を意図する惑星エリュシオンの最後の奮闘が描かれる。
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